心と心で繋がるLIVE婚

結婚式を半月後に控えた４月上旬
「こんな状況だし、もう結婚式は中止にしようと考えています」新型コロナウィルスの感染が日本中へ広がる中で、おふたりは結婚式中止の決意を伝えにサロンへ来て下さいました。

ずっと結婚式を楽しみにされていたおふたり。
3月の中旬にベトナムに住む新婦様のご家族の欠席が決まっても
日本に住むゲストの方から少しずつ欠席連絡が入る中でも
「もし、私たちだけになっても結婚式をやってもらえますか？」
そう言って下さっていたおふたりが中止という決断をされた背景には多くの葛藤があったかと思います。
それでも・・・
「ふたりだけでも結婚式を挙げたい」という想いがあったおふたりが中止という決断で本当にいいのか。
人が一ヶ所に集まらずに結婚式を挙げて頂く方法はないか。

そんな想いを捨てきれなかった私たちはある提案をしました。

「オンライン結婚式をやってみませんか？」

私たちが提案したものは、新郎新婦のみが会場で通常の挙式・披露宴を行い、ゲストの方にはスマートフォンやパソコンから結婚式へご参加いただける『LIVE婚』。（LIVE婚とは？？こちらをクリック）
初めて聞くオンライン結婚式という言葉に半信半疑の新郎新婦様。
そんなおふたりへプランナーから一生懸命内容や思いを伝えていくと、おふたりでお考えになられた後、「『LIVE婚』をやってみたい」というお返事を頂けました。
そして、帰り際には「そこまで考えてくれてありがとう。もし、今回の結婚式が出来ていなかったらこの先収束したとしても結婚式はしていなかったと思う」という本音も伝えて下さいました。

新郎様がベトナムに行かれた際に、現地でベトナム語を学んでいた時の先生が新婦様。
おふたりのご家族やご友人は海外にいらっしゃる方も多く、オンラインであれば通常では呼ぶことの出来なかったゲストの方も招待することが出来るようになりました。

そしていよいよ迎えた結婚式当日。
ウェディングドレスとタキシードを見にまとったおふたりはいつもより凛々しく見えます。

そんなふたりの表情からは緊張と喜びが伝わってきました。
ふたりにとって特別な1日になる準備が整っていきます。

本番30分前。
挙式リハーサル中に結婚式へ参加するゲストの方の人数を確認するとなんと100人の待機待ち！！
「40人くらいの参加になると思います」という新郎新婦様の予想をはるかに超えるゲストの人数に驚きを隠せないわたしたち。しかし、新郎新婦様はきっと感動してくださるのではないかとおふたりの反応が楽しみになってきました。

挙式がスタート。
定点カメラと動くカメラによってLIVE感たっぷりに中継される挙式の様子。
ゲストも参加の人前挙式が行われ、新郎新婦が見つめる画面には今までお世話になった本当に大切な皆さんが映っています。

ゲストに見守られる中で誓いの言葉をたて、皆さんの手を振る姿が承認の証。画面を見ながら笑ったり、手を振ったり、新郎新婦様もゲストの皆さんも本当に幸せそうな表情が会場に溢れていました。通常の結婚式では見ることの出来ない一人一人の細やかな表情が『LIVE婚』でははっきりと見ることが出来ます。

ふと、ある画面を見つめ、涙する新婦様。そこにはご自身を育ててくれた大切なご家族の姿がありました。

距離や言葉を超えて、新郎新婦とゲストの心と心が繋がる瞬間。
『LIVE婚』には、今までにない新しい挙式のカタチがありました。

そしていよいよ披露宴の開始

挙式後はそのまま披露宴に移り、ゲストの方との交流の時間を楽しまれます。
披露宴は新郎新婦とゲストの方のご歓談がメイン。ゲストの方1人ずつとコミュニケーションを取れる時間があるのも『LIVE婚』の特徴です。
1人ずつ嬉しそうにお祝いのメッセージを伝えてくださるゲストの皆さん。

オンラインでの結婚式だからこそ本来の結婚式では呼ぶことの出来なかったご友人も参加されていて、思い出話に花が咲きます。ゲストの方は伝えきれなかった思いをチャットに残し、チャットは祝福のメッセージでいっぱいに。

ケーキ入刀、プロフィール映像の放映、和装へのお色直しも行われ、ゲストの方はその様子を思い思いの場所やスタイルでご覧になっていました。

そして、最後には新婦様から新婦様のお母様へのお手紙。
子ども達を苦労しながらも大切に育てて下さったお母様へ、新婦様は「これからは新郎と幸せになっていきます」と涙ながらに伝えていらっしゃいました。その言葉にお母様も涙…。

普段は恥ずかしくて伝えることができないても、結婚式だから伝えられる家族への感謝の言葉。
新婦様の手紙はお母様だけでなく、会場にいるスタッフやゲストの方の心にも届いていました。